ほっこりしたい時の映画 その2「茶の味」感想
前回に引き続き、ほっこり映画の感想を書きます。
今回は、「茶の味」です。
この映画は、18年ほど前に渋谷シネマライズで見て感銘を受けました。
先日鑑賞した「シェフ 三ツ星フードトラックはじめました」がほっこり不足だったため、
確実なほっこりを求めて、久しぶりに再鑑賞することにしました。
いやー、ほっこりできました。満足です。
縁側で飲むお茶、ジャパニーズほっこりです。
以下ストーリー。ネタバレありです。
この作品は、田舎にある春野一家の日常を描いた映画です。
告白までもいかない、声をかけることすらできないまま、好きな女の子が転校してしまって、傷心のハジメ。
この絶妙なタイミングでとってもかわいい女の子アオイ(土屋アンナ、ほんとにすっごいかわいい!)が転校してきます。
アオイがハジメと同じ囲碁好きだということがわかり、ハジメのテンションは爆上がりです。
囲碁マンに変身したりします。
囲碁部に入部し、アオイとの交流が始まります。
ハジメの妹サチコは、巨大な自分が常に見えてしまうという悩みを抱えています。
叔父のエピソードを聞き、逆上がりができるようになれば巨大な自分が消えるのでは、と思い立ち、密かに逆上がりを練習します。
サチコの小学生らしからぬどこか冷めた雰囲気、でも逆上がりを一生懸命練習するギャップがとてもかわいい。
ハジメの母ヨシコは、(おそらく結婚を機にやめてしまっていた?)アニメーターの仕事に復帰し、家庭と仕事を両立し、充実した毎日を過ごしています。
ハジメの父ノブオは、ヨシコの仕事も応援しつつ、催眠療法士として働き、安定した毎日を過ごしています。
ハジメの祖父アキラは、かなりはちゃめちゃキャラです。
度々音叉を鳴らして音程をとったり、謎のポージングを決めていたり、とにかく強烈。
ノブオの弟で漫画家の轟木とともにCD制作もおこないます。
劇中では、「三角定規の歌」「山よ」など、耳に残ってしまう曲が流れます。
映画観賞後は、しばらく「♪やーまーよー やまよっ」が脳内再生されておりました。
しかし、おじいちゃん(アキラ)は、そんな家族をさりげなく、温かく見守っていたのです。
アキラが残した家族の絵に涙しました。
随所に散りばめられた笑いのエッセンスもよい感じです。
なんとなく縁側にお茶を持って集まってくる家族のおだやかな感じ、好きだなー。
好き、嫌いが分かれそうな映画ですけれども、やっぱり私はこの映画が大好きです!
毎日の小さな幸せを大切にしよう。