毎日味噌汁を飲むようにした結果
海外でスーパーフードとも呼ばれているらしい味噌汁。
ものすごく冷え性の私は、冷え性対策として、2022年の春から毎日味噌汁を飲んでいます。
半年以上が経過し、その結果として、いま感じていることを記録しようと思います。
私は味噌汁を飲まない家庭で育ちました。
母親が味噌をあまり好んでいなかったので、食卓に味噌料理が出てくることは稀でした。
でも私は味噌がきらいというわけではありません。
結婚後、夫のリクエストで味噌汁をつくるようになりましたが、平均すると週に2回程度。
ですので、今年の春から急に味噌汁の摂取量が増えたということになります。
1 冷え性が改善されたか?
少しづつ改善されているような気がします。
まだ普通の人よりは冷え症気味だと思うのですが、以前は夏にクーラーの効いたオフィスでは軽めのダウンを着込んでいましたが、カーディガン程度で耐えられるようになりました。
このところ、冬らしい気候になってきましたが、昨年の冬よりも薄着で外出できているような気がします。
ただ、足先の冷えはなかなか改善されず、最近は靴下2枚がさねでカイロも併用しながら温めております。
冷え性対策としては、特に朝に味噌汁を飲むのがよいそうで、はじめのうちは朝に飲むようにしていたのですが、私、朝食はどうしてもパン派でして、味噌汁があわない・・・。
今は昼食と夕食の両方か、いずれかという形で落ち着いています。
やはり朝に飲んだ方がよいのかもしれません。
ちなみに、小麦粉は体を冷やしやすいらしいので、パンは自作の100%米粉パンにしています。
2 便秘がなおった!
予想外に劇的に効果を感じたのが、便秘です。
私は物心ついたときからずっと便秘で、毎日出るなんて経験はこれまでありませんでした。
ところが、味噌汁を毎日飲み始めてからおそらく1週間もたたないうちに快調に。
ほとんど毎日出てきてくれます。
これには驚きました。もっとはやく味噌汁を取り入れればよかった。
ということで、この半年ちょっとの間に、味噌汁の良さを感じております。
塩分のとりすぎには注意が必要なようですが、引き続き毎日味噌汁ライフを継続してみます。
薬膳・漢方検定 受けてみた 結果発表!!
11月20日に薬膳・漢方検定を受検しました。
コロナの影響もあり、オンラインでの開催です。
私は自宅からPCで受検しました。不正行為防止のため、受検中はPC内蔵カメラで撮影されます。
不正行為をする気はないのですが、撮影されているとなんか緊張します。
試験問題は4択問題で100題。
100点満点中70点ほど取れれば合格のようです。
公式テキストの練習問題があまり難しくなかったので、侮っておりましたが、
あれ?意外と難しい??
4択中2つまでは絞れるのですが、どっちだっけ?みたいな問題が結構ありました。
でもまあ70点は取れるかな、という感触でした。
そしてそして12月2日にオンラインで結果発表。
昨日書面で通知が届きました。
結果は「合格」!!
しかも100点満点中99点!
どっちだっけ?から勘で選択した回答がけっこう当たっていたみたいです。
よかった〜〜。
これまでは、建築士試験やTOEFLなどガチの資格検定試験しか受けたことがなかったのですが、薬膳・漢方検定のようなゆるい検定試験もよいものだなと思いました。
検定試験を受けるとなると、普通に本を読むよりもしっかり読み込むことになり、自分の知識として身に付きやすいと感じました。
公式テキストは、料理のメニューを考えるときに、食材の効能がかかれたページを参照したりしていまして、受検後も役立てています。
公式テキストでも紹介されていた江戸時代に書かれた健康指南書である「養生訓」(著/貝原益軒)が気になっており、これから読んでみようと思っています。
薬膳・漢方検定 受けてみた
体調を崩したことがきっかけで健康的な食事に興味を持ち始めまして、薬膳について学べる本を探しておりました。
「薬膳・漢方検定 公式テキスト」を発見し、せっかくだから受検してみることにしました。
「薬膳・漢方検定 公式テキスト」は普通に書店で販売されている本です。
薬膳や漢方の起源から、基本的な考え方、色々な食べ物の効能、それを生かしたレシピなど盛りだくさんの内容で、楽しく読むことができました。
そんなにボリュームのある本ではないので、基礎の基礎しか掲載されていないのだと思いますが、網羅的に知識を習得できて、読んでよかったと思いました。
「ちょっとむくんでるからあずきを食べてみようかな」とか「目が疲れているからスープにくこの実入れてみようかな」とか、毎日の食事に少しづつ薬膳の考え方を取り入れるようにもなりました。
薬ではないので、劇的な変化はありませんが、「体にいいことをしている」と思うだけで心地よい気がしています。
検定試験には、公式テキストを2回じっくり読み、なかなか頭に入ってこないところのみを4〜5回くりかえし読んで挑みました。
試験問題は4択方式です。公式テキストの練習問題では、知識がなくても文言だけで正解が選べるようなものもあり、そこまで勉強しなくても大丈夫でしょ・・・とちょっと油断しておりました。
さて、受検結果はいかに?
ほっこりしたい時の映画 その2「茶の味」感想
前回に引き続き、ほっこり映画の感想を書きます。
今回は、「茶の味」です。
この映画は、18年ほど前に渋谷シネマライズで見て感銘を受けました。
先日鑑賞した「シェフ 三ツ星フードトラックはじめました」がほっこり不足だったため、
確実なほっこりを求めて、久しぶりに再鑑賞することにしました。
いやー、ほっこりできました。満足です。
縁側で飲むお茶、ジャパニーズほっこりです。
以下ストーリー。ネタバレありです。
この作品は、田舎にある春野一家の日常を描いた映画です。
告白までもいかない、声をかけることすらできないまま、好きな女の子が転校してしまって、傷心のハジメ。
この絶妙なタイミングでとってもかわいい女の子アオイ(土屋アンナ、ほんとにすっごいかわいい!)が転校してきます。
アオイがハジメと同じ囲碁好きだということがわかり、ハジメのテンションは爆上がりです。
囲碁マンに変身したりします。
囲碁部に入部し、アオイとの交流が始まります。
ハジメの妹サチコは、巨大な自分が常に見えてしまうという悩みを抱えています。
叔父のエピソードを聞き、逆上がりができるようになれば巨大な自分が消えるのでは、と思い立ち、密かに逆上がりを練習します。
サチコの小学生らしからぬどこか冷めた雰囲気、でも逆上がりを一生懸命練習するギャップがとてもかわいい。
ハジメの母ヨシコは、(おそらく結婚を機にやめてしまっていた?)アニメーターの仕事に復帰し、家庭と仕事を両立し、充実した毎日を過ごしています。
ハジメの父ノブオは、ヨシコの仕事も応援しつつ、催眠療法士として働き、安定した毎日を過ごしています。
ハジメの祖父アキラは、かなりはちゃめちゃキャラです。
度々音叉を鳴らして音程をとったり、謎のポージングを決めていたり、とにかく強烈。
ノブオの弟で漫画家の轟木とともにCD制作もおこないます。
劇中では、「三角定規の歌」「山よ」など、耳に残ってしまう曲が流れます。
映画観賞後は、しばらく「♪やーまーよー やまよっ」が脳内再生されておりました。
しかし、おじいちゃん(アキラ)は、そんな家族をさりげなく、温かく見守っていたのです。
アキラが残した家族の絵に涙しました。
随所に散りばめられた笑いのエッセンスもよい感じです。
なんとなく縁側にお茶を持って集まってくる家族のおだやかな感じ、好きだなー。
好き、嫌いが分かれそうな映画ですけれども、やっぱり私はこの映画が大好きです!
毎日の小さな幸せを大切にしよう。
北大路魯山人「春夏秋冬 料理王国」読書感想文
北大路魯山人は、「高級な料理を好む美食家」というイメージ。
著書を読むのも初めてです。
まずは著者のプロフィールから読んだのですが、その結びが「確かな審美眼で他を圧倒する一方で、妥協を許さぬ性格から周囲との衝突を繰り返し、不遇な晩年を送る。」となっております。
後世にまで引き継がれるプロフィールの結びがこれって・・・。
どれだけ衝突していたんだろうか。
今回「春夏秋冬 料理王国」を読み、「高級な料理を好む美食家」のイメージは完全に崩れました。
魯山人は、単においしいものと料理が大好きで、食へのものすごい探究心を持った正直すぎる人だと感じました。
端々に嫌味っぽい記述があり、「これは確かに色んな人と衝突するだろうな」と思いましたが、全体を通して感じたのは、、食材や料理への愛でした。
野菜の皮なども使い切り食材を無駄にしない、良質な食材を適材適所に用いる、食べる人のことを思って調理することをとても大切にされています。
盛り付けも重要な要素。理想の盛り方を求めて、食器まで製作してしまう。
その気持ち、すごくわかる!
私は建築に関する仕事をしていましたが、建築といっしょだな、と思いました。
おいしい料理の基本は、良質な食材から。
良質な食材はいかにして生まれるのか、まで徹底研究されています。
なので、上部だけで「●●産の●●はおいしい」などと評している料理評論家のことは痛烈に批判しておりました。
この本には、魯山人が考える「料理する心」の記述から始まり、色々な食材、調味料のうんちく、海外での食の体験記、家庭でも実践できるようなちょっとした料理のコツなどについて記されています。
「昔のお寿司屋さんは立ち食いスタイルだった」とか、ついつい人に話したくなるようなうんちくがたくさんあって楽しいです。
鰻や鱧、ふぐなどの高級食材のことから、お茶漬け、納豆、味噌汁などの家庭料理に至るまで分け隔てなく記載があり、「料理は高いか安いかでなかく、正直に自分の体と相談して、食べたいものを食べるべき」を実践してこられた方なのだと思います。
魯山人は不義の子として生まれ、養子に出され虐待も受けていたそうです。
その中で自分の存在価値を生み出そうとごはんを炊く役割を担い、お米を独自ブレンドしたり工夫を重ね、10歳の時には、おいしいごはんが炊けるようになっていたそうです。
食への目覚めがこのようなきっかけだと、なんだか少し切ないですね。
あとがきには、「山鳥のように素直でありたい」と、自然と自分が欲する食物を食べ、自然の流れに委ねて健康に生きていきたいと記されています。
「食物は、自分の肉体や精神を作ってくれる根本」とも記しており、そのとおりだと思います。
なかなか忙しくしていると手を抜いてしまいがちですが、
旬の食材を、持ち味を生かす料理を、自分の体の声に耳を傾けながら食べていきたいな、と思いました。
おいしいものや料理が好きな方はもちろん、日本文化に興味のある方やものづくりに携わる方にもおすすめの本です。
そうそう。
この本で知ったのですが、関東でいう「寄せ鍋」を関西では「楽しみ鍋」というそうです。
寄せ集めではなく、お楽しみ。なんかいいですよね。
寒くなってきたので、今夜は「楽しみ鍋」にしてみようかな。
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ほっこりしたい時の映画 その1「シェフ 三ツ星フードトラックを始めました」感想
このところ、なんともほっこりしたくなり、ほっこりする映画を探しておりました。
そこで、色々なウェブサイトで紹介されていた「シェフ 三つ星フードトラックを始めました」を見てみました。
結論からいいますと、私的にはそこまでほっこりせず。
映画とはいえ、うまく行き過ぎで、なんだか斜めから見てしまった。
つまらない訳ではないんだけれども。
疲れた時にぼーっとしながら見るのにはよいと思いました。
全体的に明るい雰囲気だしね!
この映画を見て感じたのは、「愛嬌は最大の武器」ということ。
どんなに頭が良い人でも、仕事が出来る人でも、生きていく上で愛嬌のある人には敵わない。
愛嬌満点の主人公カールの人柄は無敵です。
それと、キューバサンドやニューオリンズのドーナツ「ベニエ」がとってもおいしそうでした。食べてみたいな!
以下、ストーリー。ネタバレ含みます!
主人公のシェフ、カールは、ロサンジェルスの老舗フレンチの料理長。
カールはバツイチ、子持ちで、超仕事熱心。料理が大好き、料理命。
そんな意欲に満ち溢れたシェフだけに、常に上昇志向。
店のメニューを進化させたいのですが、保守的なオーナーと衝突してしまいます。
料理批評家にも「進化がない」ことを酷評され、傷ついたカール。
酷評されたことに腹を立て、批評家とも大げんか。
Twitterも大炎上。店をやめてしまいます。
なかなか次の職場も見つからず、悶々としているカールに、見かねた前妻イネズが、息子パーシーと3人でイネズの実家のマイアミへ旅行することを提案。
カールは、そこで出会ったキューバサンドに感銘を受け、フードトラック(キッチンカー)で、キューバサンドを中心としたキューバ料理店をスタートします。
夏休み中のパーシー、前職場の部下マーティンにも手伝ってもらいながら、キューバサンドのフードトラックは、マイアミからロサンジェルスまで旅を続けます。
大炎上したTwitterでの告知が功を奏し、各地で大盛況となります。
フードトラックでの旅の中で、料理を通じて、カールとパーシーの親子の絆も深まっていきます。
最後には、酷評した料理批評家とも和解。
なんと、批評家出資の店のシェフとなります。
いつの間にか、前妻イネズとのよりももどり、超ハッピーエンド。
と、出来すぎた話ではありますが、料理を酷評され傷ついた気持ちをストレートに批評家にぶつけたりしてしまう大人気ない性格や、前妻や元部下からも慕われているカールの人柄は、やはり魅力的だな、と思いました。
『 日日是好日「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』 読書感想文
『日日是好日「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』/森下典子著 を読みました。
とっても清々しい気持ちにさせてくれる本でした。
以下、感想文です。
大学生の頃、たまたま近所のお茶の先生と出会い、茶道を習い始めた著者。
先生が直接的に教えてくれるのは、いつまでたっても茶道の作法だけであり、その作法の背景、理由などは、質問しても一切教えてくれません。
でも、毎週毎週、作法を繰り返すことで自然とわかるものがある。見えてくるものがある。
そんな気づきが15章にわたって記された本です。
茶道の知識が全くない私には、どの内容も興味深いものばかりでした。
懐石料理が元々はお茶を楽しむための助走的なものであるとか、季節によってお手前の方法が変わるとか、つくばいの水を多めにしてせせらぎを演出するとか、目からウロコ的内容がもりだくさんです。
そして、全体を通して思ったことは、”人は頭で考えることをやめるべきときも必要だ”、ということ。
毎週繰り返されるお稽古では、ひたすら手を動かす。
先生からは「頭で考えない」ように言われ、戸惑いつつも、続けるうちに手が勝手に動くようになる。
無の状態となり、五感から感じるものが増えていく。
実際に感じることで、自ら気づき、理解していく。
五感が研ぎ澄まされ、これまで見えなかった日常生活の何気ない季節の変化や天気の変化を感じることができるようになる。
人にものを教えるとき、ついつい事細かに解説したくなってしまうものですが、じっくりと気づきを促し続ける先生は本当にすばらしいと思います。
このような経験をなされた著者がうらやましいです。
そして、この本のタイトル「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」ですが、先生の家につねに掲げられている額で「毎日がいい日」という意味。
五感が研ぎ澄まされた著者は、やがて「人間はどんな日だって楽しむことができる。そして人間は、そのことに気づく絶好のチャンスの連続の中で生きている。」ことを実感するようになります。
論理的思考や客観性が求められることが多く、いつの間にか、何事も頭で考える癖がついてしまっているように感じます。
時には、”まずはやってみる” そして ”感じたことを素直に受け入れる" を実行してみようと思いました。
私も五感を研ぎ澄ませたい。
清らかな気持ちになれる本と出会えてよかったです。
映画も見てみよう。
今後もゆるゆると読書感想文を書いていこうと思っています。
よろしくお願いします。
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